2012年8月22日水曜日

アナログテープ(1)

現在アナログレコーディングで使用されているテープを購入しようとすると品薄で結構苦労するようです。
というのもAMPEX社から引き継いでテープを生産していたQUANTEGY社が4〜5年前に生産から撤退してしまったからなのですが、実際にスタジオの方に聞くと手に入りにくいようです。

弊社は2009年にQuantegy 499を2巻譲っていただきアナログレコーディングのときはこれを使い回しています。1巻約28分録音できますので、2巻あれば約56分。交互に効率よく使うことによって、アルバム収録するだけの曲数も充分いけます。




湿気や高温に弱いのは言うまでもないのですが、特に保管に気を遣わずに今のところは変質等はなく使えているます。最強の敵は磁気なのですが、昔のエンジニアさんは保管もさることながら移動運搬に相当気を遣ったそうです。エレベータ/エスカレーターには一切乗らないとか、飛行機での移動は避けるとか、半分笑い話のようなことも実際に行われていたようです。

外的要因はもちろん、新たに録音する時はテープを上書きするため当然寿命はありますが(何回上書きできるかは保管の仕方や個体差でなんとも言えないそうです)、まだまだこれからも活躍しそうです。