2012年9月21日金曜日

JariBu Afrobeat Arkestra "Deeper feat. COMA-CHI" "D.I.G." 追加情報

今週土曜日9月22日に発売されます JariBu Afrobeat Arkestra の7インチシングル"Deeper feat. COMA-CHI" / "D.I.G." 取扱店舗が決まりました。





福島 Little Bird
茨城 Bopstone
東京 universounds
静岡 Soul Clap
大阪 Voxmusic
岡山 Green House
福岡 Ticro Market


その他順次アップデートしていきます。


2012年9月20日木曜日

THE SOULJAZZ ORCHESTRA "SOLIDARITY"

最近リリースされた人気のTHE SOULJAZZ ORCHESTRAのアルバム"SOLIDARITY"からの1曲目。

THE SOULJAZZ ORCHESTRA "BIBINAY"



伝統的な2コード展開のアフロビートに支えられてサウンドは徐々に厚みを増していきます。この曲、フロアは盛り上がりそうです。

ちなみに、イントロだけ聴くと昨日紹介したORCHESTRE-POLY-RYTHMOの曲とそっくり!(とまでは言わないけどインスパイアされた可能性あり)
ということでもう一度アップ。

ORCHESTRE-POLY-RYTHMO "Yeye We Nou Mi"


またまたちなみですが、アルバム"SOLIDARITY"は全曲アフロビートではなく、レゲエ、ファンクなどのルーツ音楽的要素が散りばめられていてます。

2012年9月19日水曜日

ORCHESTRE-POLY-RYTHMO "Yeye We Noi Mi"

西アフリカに位置するベナン(BéninのバンドORCHESTRE-POLY-RYTHMOが1973年にリリースしたファーストアルバム。”ベナン人民共和国”となったのが1975年なので、当時は”ダボメー共和国”と呼ばれていたと思われます。



[A面]2曲目のこの曲には[previously unreleased]と表記されているので、去年ようやく日の目を見た曲。決して洗練された録音ではないですが、当時の空気感がふんだんに盛り込まれています。Analog Africa は1970年代のアフリカの録音をいろいろと発掘してくれるので、いつもリリースを楽しみにしています。

2012年9月9日日曜日

プレス工場でのマスタリング

先週もミックス/マスタリングのためStudio Dede さんにお邪魔しました。

いろいろな話が出たのですが、プレス工場に入稿する際の音源ファイルのフォーマットについて話題にでました。結局はプレス工場にあるカッティングマシン及びソフトウェア次第というところに落ち着くのですが、まずビッドレート。これはどの工場でも、16bit でも24bit でも対応しているようです(たとえ24bitに対応していなくても、おそらく簡単にダウンサイズができるのだと思います)。

周波数サンプリングレートについては、44.1kHz がやり易いようですが、サンプリングレートを変換するソフトウェアによっては音が変わってしまうので要注意だそうです。何を使うと良いのかについてはここでは具体的に言えないですが、例えば96kHzで録音したものを ProTools で44.1kHzにすると少しだけボトムが痩せるといったようなことが起こるため、Dedeさんでは別のソフトウェアを使用しているようです。

次に、プレス工場で行われる一番初めの作業がカッティングマシーンに流す過程("Transfer to disc")で使われる音源について。

「納品する音源はマスタリング済みの音源」というのが一般的だと思います。ところが、上記の Transfer to disc は単純に音源を流すだけでは実はその通りの音は再生されないのです。このことはもしかしたらあまり知られていない事実かもしれませんが、必ずプレス工場でもマスタリングをしないといい音にはならない、つまりプレス工場でも音作りの過程が存在するというわけです。

というわけで、今回プレス工場には
1. トラックダウンのみ行ってマスタリングしていない音源(所謂"2Mix")
2. マスタリング済み音源
の2種類を送ってみて、どちらか使いやすい方で作業して下さいと伝えてみました。
どちらを採用するか確認してみたかったからです。

答えは 2. が採用されました。
その昔は、1. だったようです。ソフトウェアもない時代、マスタリングは工場でやるものというのが普通だったというのは極当たり前の話かもしれないです。
恐らく、工場のエンジニアさんは今でも、1. のやり方は可能だと思います。ただ、「2. のように仕上げてください」と注文したところで、音を近づけることはできても、そのものには絶対にならない。エンジニアさんはそのことを良く知っているので、2. のマスタリング済み音源を使うのだと思います。

で、先日紹介しました"The Mexican Part 1 & Part 2" (Q.A.S.B. + RYUHEI THE MAN)について、元の入稿した時のマスタリング済み音源ファイルと完成した7"ヴァイナル音源を比較してみましたところ、相当の差が見られました。一番の特長は7"インチの方がより音抜けが良くなっていることです(恥ずかしいことに、工場にファイルを納品してからは元のマスタリング済みファイルは全く聴いていませんでした)。

この曲については iTunes でも配信しているので、たまたまアップされていた YouTube動画 とも比較してみたのですが、やはり相当違います。

これがYouTube音源(恐らく7インチの購入者がアップしたもの)です。

"The Mexican Part 2"
"The Mexican Part 1"


ちなみに iTunes はこちら

プレス工場のエンジニアさんは単に"メカに強い作業者"では勤まらないです。ちゃんと音楽を理解して、かつ音作りの知識がないと決してできない仕事だということに気付かされた瞬間でした。